インド教

「なぜインドに惹かれるの」と問われるが答えはない。(・・・、
貧しくて(別の意味で日本より貧しくない)非能率的で、のろくさくて、不潔で、官僚的で、古い宗教が支配的なまでに在り過ぎる(あらゆる宗教が混在している)後進国そのもののような国なのだが・・・、
ところが凄まじいまでのIT化と、ユーロビートがんがんに踊りあかす脳天気な明るさに、神秘性すら感じてしまう。鉄器時代に入ったばかりのような農民から、日本以上に純然たる西欧社会風な生活をするものまで、ぎゅうぎゅう詰めである。(街は男♂ばかりでむせ返るが・・・、携帯電話を持ちながらその日暮らしのスローライフや、物欲を捨て裸で、一日中瞑想する男がウェブサイトを持っているなど、地球の時空まで縮めた世界がそこにあった。宗教がそうさせていると単純に決めつけることは出来ないが、ヒンドゥーや、イスラームの寺院で祈ってる人の表情は、あくまでも厳しさが漂うのである。無学な言葉では表現出来ないが、生きることに真剣であるようだ。この日本社会で悩むことなど、神の前に座することさえも許されないような、微細な事象であると思わせる「強さ」がある。
答えになってない。「カルチャーショック」などというギャップに惹かれるのではない。精神的な、血のような、DNA的な、ビタミンのような栄養補給をしてくれる「宇宙」なのである。(すっかり信者になっているのか・・・?
(ただカレーとデコ黒美人が好きなだけじゃない?(・・・、)