リゾート感覚

「リゾート」と聞くと、なんとなく余暇や、遊びなどの「非日常空間」というイメージを持ちやすいが、英和辞書をひくと、「習慣的に行く」、「よく行く所」、「頼りになる手段」などとある・・・。どちらかというと「日常的な保養」ということか。
何れにしても、「心地よい気持ちになる」ところは身体に良さそうである。これは脳内ホルモンである。βエンドルフィンが分泌され、自然治癒力を高める(老化を遅らせる)からと云われる。
気持ちのよい空間というのは、あまり色彩がきつくなく、ベージュ系か暖色系、木質系(自然系)の仕上げではないだろうか。僕はアジア好きだからかもしれないが、リゾートと聞くと、「ウォーター・ヒヤシンスの家具(メッシュ素材)」が並び、ヤシやココナツの葉の屋根のある空間を想像するが、一般的には「自宅」より暖色が使われた「色のある」空間をイメージしないか。色ばかりでなく、素足で無垢の板を歩くだけで、開放的な気分になるものである。
この仕上げがなぜ「自宅」にはないのか。リゾートは本来「習慣的なもの」ではなかったのか。健康でいる(心地よい気分でいる)ためには、住まい空間も「リゾート化」すべきではないだろうか。日々生活する場こそ、色使いや仕上げを「これまで考えていた遊び空間的なもの」とすることにより、心地よい刺激(環境刺激)が生まれ、脳は様々なホルモンを分泌し、体調管理能力を高め、「病しらず」にしてくれそうです。(リゾートは「頼りになる手段」という訳です。
(住まいが「日常生活」になってしまったのは、これまで家づくりを「右習え」してきたからです。