梅雨

ジメジメ、ムシムシ、不快な季節になりましたね。気密の高い住まいなど家全体が浴室のようで、カビが生えそうです。
この時期の環境が最も日本の気候の特徴を表していて、この湿度の高さゆえ古来より醸造業(味噌や醤油など)や、漆器製作(うるし塗り)が発達してきたと云えます。ところが、「温暖化」などと言いたくはないが、これに高気温が重なってきたことにより、これまで常温管理(保管)していた漬物などに不具合が生じてきています。一昔前の夏の最高温度日(真夏日)など、すでに「この時期」から姿を現している。(本物の夏など気象用語になかった「猛暑日」が飛び交う始末。(旅のトレーニングにはなるが、、
日本も亜熱帯域に含まれたかの如く、この期間だけは、社会科で「日本の気候は?」に対して、「熱帯雨林気候です」と答えてもよさそうである。(教科書も変らなきゃね)「雨が降っても暖かい」、「洗濯干しても乾かない」、「白くなっても臭いは残る」(・・・加齢臭じゃないの・・(・・・、)
とにかく。日本の家はこの季節を基準にしなければなりません。つい先日も建築途中(外壁を張る前)の現場を見かけたが、(・・・どうも他人の現場ばかり目につく、、)全面「水色」なのです。これはポリスチレンと呼ばれる断熱材で、ようは「外張り断熱の家」なのです。(・・あの「いい家がほしい」の家ね・・・まだ造ってる・・、)こんなスチロールのような密度の高い無呼吸な材料で覆ってしまって、どうなんでしょう。しかも燃えやすいときた。たしかに「断熱性」はよいでしょう。でも見ただけで中は蒸し風呂を想像してしまいます。こんな湿度の高い国で中の「木」は大丈夫なんでしょうか。しかもその「やわ」な材料の「外側」に外壁を留める(付ける)のです。通気層を設けて付けるので、「仮留め」のような状態で、躯体と一体感が弱いのです。
「環境時代」と云われて久しいですが、「瞬間性能の良いもの」、「化石燃料製品ばかり」が良いのでしょうか。一番不快な今(これからの日本の気候)を考えたら「断熱」より、「風通し」で、白くまさんとコラボしているような「北海道以北型商品」ではない気がします。
(ジメジメ、ムシムシ・・・シャツの匂いからふとそんな・・・