イチマツ

なぜか「市松」が目につく、(最近という訳ではないが)テレビの「背景」である。芸能記者会見、新作発表の挨拶、都道府県の宣伝発表、議員に関してはまさに党の看板を背負って、などなど・・・インタヴューの背景はいつもイチマツ柄である。まるでこれが現代の屏風の如く。
白黒の市松は、西洋建築の床によく使われてきた。チェス盤もそうだし、これはなんとなく世の中には「善と悪」が混在している様子をヴィジュアル化した表現に見えなくもない。青白とくれば「桂離宮」のフスマだが、これも否定、肯定を表し、両方で相殺、すなわち「口なし」で、将棋盤の足のくちなしの花と同じとか・・・、結局片方白を使った市松模様というのは、「吸収と反射」で、「中和」して、静かになる。・・・会見の場では、外野の無駄口を暗黙に戒める効果を狙ったものなのか・・・。(考えすぎです。
(ヴィジュアル的には市松にすることにより、そこに書かれた広告に視線を注がせるためであろう。(・・・読ませることで静かになる?