コルビュジェの誕生日

ライトに遅れること20年、1887年10月6日スイス、ラショー・ド・フォン(時計産業の中心地)に生まれる。本名「シャルル・エドゥアール・ジャンヌレ」。通称は母方の祖先の「ルコルベジェ」からだが、定冠詞の「Le」にしたほうが「ル・ブラン」などのように偉そうに見えると忠告され、「ル・コルビュジェ」となった。
コルビュジェの作品は「サヴォア邸」や「ユニテ・ダビタシオン」、「ロンシャン礼拝堂」などが有名であるが、彼の本当の姿はインドにある。チャンディガールは世界で唯一コルビュジェが都市計画を実現した町だからだ。州議事堂や、高等裁判所は、ロンシャンにも負けない強烈なコンクリートの使い方で、コルビュジェのモニュメントらしさを十分に発揮している。インドという劣悪な環境の中でこそ生まれたボリュームコンクリート(屹立するコンクリート塊)は、お得意のブリーズ・ソレイユ(日除け)と相成り、最も有効に利用されている。
住宅物件では、アーメダバード(アフマダーバード)にある「サラバイ邸」が気候風土、伝統をインド建築に学びながら実現した、原始的ながらモダンな有機的建築である。
(建築家の実験台にされましたね・・・。