西ゴート王国

スペインのほぼ中央に「トレド」という美しい城塞都市がある。街全体が一つの岩盤からなる丘の上にあって、東西と南は、半円形にまわりこんだタホ川に面している。そして北側は断崖絶壁になっているので、容易に攻め落とすことが出来ないまさに「要塞」のような都市である。
現在のトレドは、キリスト教ゴシック様式の大聖堂や、サント・トメー教会や、アルカサル(城塞、現在は軍事博物館)などの見所有数の一大観光地である。
サント・トメー教会へ行けば必ずエル・グレコの「オルガス伯の埋葬」という超有名な絵を見せられる。クレタ島生まれのエル・グレコが移り住み、晩年数多くの傑作を生み出した街でもある。
街は坂が多く、狭い道と建物がひしめいた中世の雰囲気を色濃く残している。現在はキリスト教色が強いが、過去イスラームの時代もあり、わずかながらイスラーム色も感じられる。しかし、さらに昔、この街は「西ゴート王国」の都であった。415年から711年までイベリア半島には西ゴート族の王国があり、579年以降はトレドがその国の首都だった。
「ゴート族」などと聞くと、ルパン三世の「カリオストロの城」が浮かびますね。やはり周辺から切り離された城塞都市であり、なにやら怪しい独立国家というイメージがあります。(過去、必ず戦争の影で動く裏金「ゴート札」・・・、(いつでも言いな
(おじさんが地球の裏側からだってす〜ぐに飛んできてやるからな。