モーロ人

1492年グラナダが陥落しレコンキスタは完了した。その時イスラームの王家などはつぶされたが、スペインに数多く住むイスラム教徒は、改宗を迫られず従来通り住むことを許された。その後もキリスト教徒とイスラームの混成社会は平和に続くことになる。むしろ迫害されたのはユダヤ人であった。ユダヤ教徒は「金持ち」が多く妬まれ、カトリック復興の熱も手伝って、キリスト教に改宗しないユダヤ人は国外退去を命じられた。(・・・いつも嫌われるがなぜか昔から富豪が多く、今では世界を動かしていると云われますね)そのため20万人のユダヤ人が国を追われ、その多くはオランダへと移住した。(移住といえば、日本が「大陸」へ進攻する以前、世界中から追われたユダヤ人も「中国東北部」を新天地に計画していた。・・・結局日本が捕ることになるのだが・・・、)閑話休題
そのスペインだが、「モーロ人」と呼ばれる人々がいた。モーロ人とは英語のムーア人と同じで、正体はアフリカ系イスラム教徒である。(スペインではイスラム教徒のことをモーロ人と呼んでいた・・・な〜んだ)しばらくは「仲良し」だった社会も、「敵」がいなくなると、新たな「迫害や差別」が生まれることになるのはやむ終えないのか。1609年ついに、スペイン全土に「モーロ人追放」が出されることになり、彼らはアフリカやフランスへ移住することになった。(カトリックも灰汁が強いですからな、、)フィリピンにいるモロ族もこのモーロからきている。
(「人類みな兄弟」にはなれないんですかね〜