一人旅ができない

ホーチミンからプノンペンカンボジア)行きのバスに乗ったのはいいが、はたして、「プノンペンのどこ?」に着くのやら・・・、「着く位置」が分からなければ、そこから行きたいゲストハウスに歩く道順も・・・、
しかし、そんな心配は全く不要なのです。この「観光大国インドシナエリア」は、道など知らなくても、誰でも簡単に「行きたいところ(これに関しては少々意味合いが違うが)」に連れて行ってくれることになるのです。
バスを降りるなり、無数のトゥクトゥクや、バイクタクシーのドライバーがハイエナのように待ち構えているからです。「お兄さん何処行く?」、「お兄さん独り?」、「いいホテルあるよ」ならまだいい、それどころか端から自分はあなたに頼まれて迎えにきたという当然のような顔をして、「お客さんこっちこっち」と、こちらを無意識に従わせてしまうような輩もいる。いずれも「お客の争奪戦」である。少しでも「この先未定」顔をしようものなら、逃れるのに苦労する。
とはいえ、分からないときはやつらに従うのも手ではあるが、「行きたいホテル」にはまず行けないことになる。「○○ホテルに行きたい」というと、決まって「そこは良くない」や、「そこはもうない」と言うのだ。(マージンがとれる自分エリアのホテルしか運んでくれない。それもまた当然ではあるが)一度乗ってしまうと、ホテル、観光ガイド、翌日の予定、その次、さらにその次と・・・、延々付きまとわれることになる。なかなか『一人旅ができない』のである。(・・・。)
(これを避けるために、「どこに着くか」を調べ、目標を持って歩くことで、奴らを「無視」することが出来るのだ。