バックパッカーがいない

隣国とはいえ、「国境越えの長距離バス」に乗る輩は、「行商のような大きなザックを背負った欧米人」と思っていた。ところが45人乗りの大型バスの乗客のほとんどは「現地人(ヴェトナム人)」であった。(・・・。)せっかく片言EIKAIWAでもしようと意気込んでいたのだが、出鼻をくじかれたのだった。もちろん指差し会話でヴェトナム語にチャレンジすべきでもあったのだが、地元の人で固まってしまうと「外国人」など見向きもせず盛り上がっている。(・・・。)隣りが親父(男)だったことも「やる気」を殺いでしまった。
○△#$&¥%◇・・!!(全くわからん、中国語に聞こえる)この中で6時間か〜。
街を歩いても「一人輩」を見ない。といってもザックを背負っていれば「バックパッカー」なのだが、二人組(夫婦か男同士)ばかりなのである。(二人で歩くのはメリットもある。バイクタクシーに声をかけられないことだ。ザックを背負った人間を二人も乗せられないからね)・・・奴らから逃げていては旅人ではないぞ。
そんな中、「ある意味『らしい男』がやってきた。「歩き方」の地図の頁を近眼なのか間近に見ながら前も見ずに歩いている日本の男だった。(・・・。)危ないな〜ああいう奴が、悪い輩に捕まるんだよな〜。(でもなぜか安心する。彼の姿が「一昔前のスタイル」に見えたからである)あまりきれいでない井出達に、髪も長い。(ヒッピースタイル)僕も穴のあいたジーンズ(相葉丈より短い)だったのだが、ヴェトナムでもカンボジアでもこんなボロ着てる奴はいないのであった。(ただファッション性の違いなのか?)街は汚いのに、汚い旅人がいない。(バックパッカーはいないのか?
(・・・、入力情報がすでに賞味期限切れだったのね。