没後40年

三島由紀夫が自決してからちょうど40年になる。
大正末年生まれ、存命なら85歳、正統的な軍事力による日本の防衛を謳い、真の日本人であった彼には、今の日本の姿はなんとも醜いものであろう。
憂国」や「奔馬豊饒の海)」など、一連の作品を読めば彼の死は全く謎ではない。40年後の日本を既に憂いていたのだ。
仮面の告白」、「禁色」、「潮騒」、「金閣寺」・・・、僕が「ミステリ」以外の文学にのめり込んだ最初の作家だった。特に「豊饒の海」は活字を読むことの楽しみと、アジアへの旅心を育ててくれたものです。(暁の寺が「インド」を教えてくれました。
全く「本」に奪われやすいのです。(アンコール遺跡に惹かれるのも、文学の影響が大きいです。(癩王のテラス、象のテラス、ピミアナカス再訪しました。(まるで聖地へ赴く信者のように・・・。(命日を前に

(平岡公威殿。自らの最後を仮面をかぶり告白していたのですね。