電気がない(1)

現地で捕まった日本語ガイドから「ワタシノフルサトエキマセンカ」と誘われ、「ウルルン気分」で体験することになった。
舗装されていない埃まみれ(赤土)の道を1時間程走ると、見渡す限りの田園地帯。さらに田んぼのあぜ道を時速0kmでデコボコ進むと、ココナツ林の集落へ着いた。程なく子供たちの笑顔が飛び込んでくる。(村に外国人がやって来たのだ。
光を遮るような常夏風の木々に囲まれた中に、高床式の木造家屋が重なるように建っている。(・・・、ここはどこ?たかが1時間そこそこで南の島へタイムスリップしたみたい・・。車から降りる頃には、子供たちがたくさん集まっていた。(皆たくましく薄汚れ、元気いっぱいだ。裸足の子も多い。「チュムリアップ・スオ!(こんにちは)」と両手を合わせると、皆手を合わせてニコニコしてくれる。(かわいい!女の子だけじゃないよ、、)土産に持っていったキャンデーをあげようと前に立つと、男の子と女の子で列をつくり、小さい子順に並んでくれるのだ。(・・・なんとも奥ゆかしい、、
騒ぎを聞きつけ、さらに隣り近所からも子供が集まってくる。(隠し事など出来ぬ、皆兄弟のような村なのだ。お父さん、お母さん、おじさん、おばさん、皆昼から家にいるようだ。この村は全員農家のため、「働き」には出ないのである。(若者だけが街へ出て仕事をしているという。ガイドさん(この家の息子)もその一人。(ここは完全に自給自足の生活ですな。
その「住まい」であるが、高床式といっても「住宅」とは程遠く、日本で云えば畑の隅に粗大ゴミにように残っている「倉庫」のようで、(失礼、)まさに「掘っ立て小屋」である。各部屋などなく、板で仕切られただけの箱で、窓と云えば「開口部」、もちろんガラスなどない。(南国だからね。高床の1階部分は、日中の生活の場で、調理や機織りなどの作業場でもある。壁のある2階部分は、主に寝室として使われている。(家族全員で一部屋。部屋は昼でも薄暗いが・・・、はたして、照明器具はなかった。(??、
(長くなりそうなのでまた明日ね。