「トランク」のない旅

バックパッカー」とはもちろん背中に背負うザック(パック)一つで旅をする者のことだが、「簡素な姿」という意味合いもありそうである。しかし、「欧米人」ときたら全くこれに当てはまらないのだ。「行商のおばあさん」の如く、子供が一人入っているのかと思える巨大なザックを背負い、前(胸)にはもう一つ小型のザックを着けている。(学校帰り、ジャンケンで負けたランドセル持ちじゃあるまいし、(ついでにウエストバッグも付いている(・・・、何をそんなに?と思うが、不思議と白人はこの姿が多い。(特に彼女連れの男。
聞くところによると、彼らは、旅行とはいえ「普段の生活をそのまま持って」移動するらしい。「旅だから生活の一部を省略しよう」などとは考えないという。普段の身の回りのものを全て持って行くからこのサイズになってしまうのだとか。(・・・。)彼らもバックパッカーと呼べるのだろうか?(トランクは持たず、「背負っている」からやはりそうなのだろうが、(・・・、
ま、それはさておいて、「トランクを持たない(預け荷にしない)」ことは確かに便利だ。航空機の腹に預けないので、到着後ターンテーブルを待たなくてよいし、バゲージクレーム(紛失)の心配もない。なにしろ税関を抜けてそのまま出られるので一番乗りである。「身軽」なので、ハイエナのように待ち構えるドライバーの迎える中を「現地人の振りをして」抜けられるからね。(もちろん「歩き方」なんぞ手にしません。
(・・・するとやはり彼らはバックパッカーではないな、なにせ「機内には持ち込めない」からね。(バックトランカー?