初日

バスの中
(今どこ走ってるの?・・・あれそこを曲がるか!路線違うんじゃありません?通り名をなんとか交差点付近で読む。(瞬時地図を見比べる)「○○通り」(ガイドブックの路線と違うねん)・・・フツウ路線バスっていくら道が混んでいても路線を変えないよね。(・・・ま、ここはベトナムですから、アバウトって訳ね。(・・・。)なぜそんなに路線を気にするかは、途中のデタム通りで下車しようと考えていたからです。終点のベンタイン市場の前に「デタム通りでも降車可」とガイドに載っていたので、より目的地に近い所でと計画していたが、予定外の道を進むうちにベンタイン市場に着いてしまった。(デタム通りなんか通ってないよ!・・すみませんここはベトナムでした。ここで降りるしかありません。(予定は狂うものです。(・・・。)
といってもこの土砂降り、雨は考えていたので傘(小型の折畳み)は持参してはいたが、この雨ではほとんど役にたちません。とりあえず広場へでるが、「ファングーラオ通りってどっち?」想定外で市場に辿りついてしまったので、今一つ方角が把握できない。「頭の中の地図」ではベンタイン市場のメインターミナル(フランス統治時代の建物〔1914年建造〕)から「南西方向」に描かれているが、ここはロータリーを基準に四方八方へ通りが広がっているので・・・・・・・とりあえず「南西方向」へ、(あみだくじか、
通り名はよく分かりませんが軒下で雨宿りです。地図と位置を比較してみると、ここが「チャンフンダオ通りの南側」ということが分かりました。ってことは目指すファングーラオ通りはこの大通りの反対側?(・・・。)正直渡るのをためらう程の距離があります。しかも「ホーチミンのバイクの波」も健在です。車両の数が減ったところを見計らって一気に駆け出しましす。(すでに路面は冠水し始めているので、つま先走りです)三分の二程の先に大きな水溜りがあったので足を止めると、「ビーーッ」とバスがクラクション。(バスにブレーキを踏ませてしまいました。なんとか渡りきり、広い歩道で一息です。(・・・、初日から交通事故では洒落になりません。ようやく「ファングーラオ通り」ですが、ここは通りの「北側」です。当たり前のようですが、叙述トリックではありません。(説明が分かり難いですが、先程のチャンフンダオ通りとファングーラオ通りは、ロータリーを基点に放射状に伸びた二つの通りなので、「根元(鋭角部分)付近」を渡ると「チャンフンダオ通りの北側」ではなく、「ファングーラオ通りの北側」に出てしまうのです。(分からないよね)なので、目指す場所は通りの「南側」にあるので、また渡らなければならないのです。(・・・。)が、とりあえず北側の歩道を西へ進むことにしました。しかしこちらは公園に面しているので(建物がないので)雨宿りが出来ません。デイパックまで濡れてきました。結局渡り直すことに(早く気付けよ!)冠水が進み、側溝付近(側溝はない)は5cm以上水が溜まっています。(道路排水は機能していない。意を決して水の中へ、じゃなくて対岸へ。
壁面を見ても地図と比較できないので、「歩数」で距離を割り出してみる。歩くと濡れるので、進んでは雨宿りを繰り返しました。(・・・雨、水、雨、(・・・。(ところがこのネガティブな気分を吹き飛ばす光景に出会ったのです。
(雨宿りはつづく、「サイゴンの洪水」(11月16日記事)もね。