雨の初日

雨宿りをしていたら・・・。
短パンにノースリーブ、「ビーサン」姿の白人カップル。当然傘などさしていません。(・・・、)通りすがりに笑顔までくれました。「・・・、雨を楽しんでる!!」ここまで雨に溢れた世界では「濡れない努力より、戯れたほうが正解」という訳です。(なにか心が晴れやかに、)もう水溜りも、切り立った「樋からの滝」も気になりません。頭の中ではトトロの「歩こう〜♪」が流れていました。
建物と距離を確認しながら進みますが、目指すバス会社は見当たりません。(見過ごしたのでしょうか)→『歩き方も宛てにならない』(11月22日記事)参照
チケットも手に入り(結局7時のバスは満席で、6時のバスとなった)「第2のミッション」もクリアです。(市場でバスを降りて40分、よくよく考えると、こんなに濡れるのなら先にどこでもホテルにチェックインすればよかったような・・・。なぜか「決めたプラン」に縛られていたのです。到着早々、まさに「洗礼」を受けた気分でした。
次は予定していたゲストハウスへチェックですが、ここからは直ぐです。(翌日の早出発を考慮し、バス会社近くを選んでいた)ドークアンダウ通りの脇から一つ入る路地が、ゲストハウス街となっています。路地の入口には、各ゲストハウスの名前が入った「飲み屋街の看板」のようなゲートがあります。しかし・・・、路面は完全に水没しています。薄暗い通りの奥まで沼地のようです。(・・・。)進むのがためらわれますが・・・、すると「また」白人の露出的な女性たちがぞろぞろとゲストハウス街へ帰ってきました。彼女らも一瞬ためらいましたが、皆ビーサン姿なのでバシャバシャと(中には裸足のやつも)楽しそうに入って行きました。(・・・旅慣れてます)僕ももう濡れついでです。靴のまま10cm程浸水した路地へ釣られるように続きました。
「ゴックミン(ゲストハウス)」はすぐに分かりました。(なぜここにしたかは「歩き方」に掲載されていたからです。(それだけ。濡れたままの姿で悪いですが、フロントへ近づき「コー・フォン・コン?(部屋空いてますか)」、「ヤ」(良かった。「ワンデイ、バオ・ニェウ・ティエン?」英語も混じりますが、「18$」。少々高いですが早く休みたかったので、「OK、OK」しかし「ちょっと待った」がかかりました。ここは土足厳禁だったのです。(失礼)ぐしょぐしょになった靴を靴下ごと脱ぎ、用意されていたサンダルに。(この靴はお釈迦だな。元々捨てるつもりでしたが、、部屋に案内され、一通り室内をチェックする。(シーツの状態、お湯が出るか、鍵が掛かるかなどセオリーだが、ずぶ濡れになった身ではどうでもよく、「OK」すると「パスポート!」(そうです。ベトナムではパスポートを預けることが「チェック・イン」なのです。(ちゃんと返してくれるか不安もありますが、キーを渡され「契約完了」です。(長い初日、ようやく落ち着きました。しかし、まだです。「荷」を乾かさなくてはなりません。上着は当然、バッグの中の下着まで濡れています。ガイド本もヨレヨレ。(・・・。)幸いウエストバッグの貴重品は無事でした。(ガイドブックでは、ウエストバッグは「貴重品入ってます」丸出しなのでオススメしない。とありますが、非常に役立ちますよ)人間一番防御出来るのは腹の辺りです。ここは絶対すられません。
話が反れましたが、衣類は全てハンガーやクローゼットの扉などに掛け、乾き難いデニムは裾を輪のように広げ、扇風機を当てました。(主婦業も板についてますって?(本などは電気スタンドの熱で!。全て乾かしているので「素っ裸(ぱ)」です。(これも一人ならではです。
(一息つきましょう。