グリーンタウンG.H

テラコッタタイルが敷き詰められた奥行きのあるアプローチ。「参道」脇には緑で仕切られたオープンカフェとプールバー、もちろん天井ファンも回っている。(翌日知るのだがここがフロントであった。
バイクから降りるなり、ドアマン(というより夏の家の兄ちゃん)が部屋へ案内してくれる。(ここも素足で上がる)大判タイルのひんやりした床、人研ぎの階段、暗褐色の木製手摺り、パステルカラーの壁、いかにもなフレンチコロニアルなアジアンリゾートです。3階(最上階)の北側(アンコール遺跡方向)の部屋でした。ホットシャワー、AC付き、申し分ありません。「ThisRoom、タライポンマーン?」と訊くと、「20$」、「もっと安い部屋はないの?」、「No」(20$以下を希望すればMAXの部屋を提供するさーね)雰囲気的にはもっと高くても納得してしまいそうな環境だったので、「OKです」。鍵とACのリモコンを渡され、「ごゆっくり」とばかりドアを閉め去っていった。(・・・、これでチェックイン完了?)金もパスポートも取らず、名前も書かせず?(ま〜夜逃げはしませんけど・・・・「コン、コン、」誰?一息つく間もなく顔を出したのは、迎えのガイドさんでした。→『日本語ガイドの押し』(11月19日記事)参照
その後夕食の打ち合わせをし、5時半の約束で別れた。3時間のフリータイムです。(・・なぜか時間に縛られたツアーのような行動をしている自分が・・・、)ですが「これも旅の出会い」と位置づけ(諦め)、6時間のバスの旅の汗を流すことにします。
ここでシャワールームの説明をしましょう。広さは1.5〜2帖程、洋式便器と洗面用流し、瞬間湯沸かし器に接続されたシャワーヘッドです。この3点のみですが、一つ日本のトイレにはない設備が、この辺り(インドシナエリア)では標準仕様のようです。便器にシャワーが付いているのです。(そんなの日本のトイレだってシャワートイレじゃないか、と云われますが少し違います)便器内を汚してしまったとき、利用者にセルフクリーニングさせるための「おしりではなく、トイレを洗うためのシャワーなのです」こびりついた汚物も一髪で流せる強圧シャワーです。(たしかに流れなくて困ったときなど便利です)・・・しかし、この「バスタブのないバスルーム」は日本人の感覚ですと、床も便器も「ビタビタ」になり、今一つ落ち着かないのですが。・・・閑話休題
さてリフレッシュしたところで、「ここはどこか」を調べてみることにしました。ホテルへ着く間際、国道6号線を「左折」し、先程の話の中で「オールドマーケットも近い」とも云っていました。バルコニーから外を眺めます。遥か北にアンコール・ワットがありそうです。東を見ると「シドニー・アンコールホテル」・・・これらのデータから地図と比較しここを割り出します。・・・・・・分かりました。緑が多い訳です。隣りは有名なVIPホテル「ラ・レジデンスダンコール」だったのです。(ここは全くの中心部)ってことはリーさん(ガイド)は一つ嘘を云っています。「タケオゲストハウスは遠いと」(・・・やはり「つながりのないホテル」に「ダメだし」するのは当然ですが・・・、ビギナーとはいえ、バックパッカーを甘くみるなよ)なにぶん時間がありますので、「身元調査」は楽しいです。
(己の場所が分かると心の余裕がでるものです。つづく、