夕食まで

さて夕食の時間まで散策と行きましょう。この建物は「客室」しかありませんので、フロントを通りません。「離れ」のようで気楽ですが、少々無用心でしょうか。鍵を持ったまま外出です。(フロントの説明もなかったのでこの時は分かりませんでした。(訊けよ)
「一人」だとなにか「コソコソ」歩きたくなるのはなぜでしょうか。(逐一報告もいらんでしょうが)通りへ出てみます。「シドニー・アンコールホテル」(なぜここでオーストラリアなのかよく分かりませんが)近代的な建物です。シェムリアップ川が流れるこの辺りは緑が多く、ホテルやゲストハウスが集中している所でした。川の近くまでくると、なにやら人だかりです。川上から掛け声が聞こえてきました。競技用の手漕ぎボート(ドラゴンレースみたいなやつ)で大勢の逞しい男たちが「櫂」を乱れなく操っています。トレーニングでしょうか、歓声も上がります。(近々大会があるそうです。
「ラ・レジデンスダンコール」の前を通ります。歩道の奥には緑が敷かれ、白い塀にはアンコール・ワットと同じ連子格子がはめ込まれている。ここはVIP御用達の高級ホテルで、正装したドアマンも決まっています。(バックパッカーには全くご縁がありません・・・。)
国道6号線まで並木通りを歩きました。対岸には「王様の別荘」も見えます。例の「日本語だらけのゲストハウス・タケオ」はここから1kmないはずです。(・・・ここに泊まろうと決めていたのだが・・・、明日でよいです。。)右へ折れ、ワット・ボー通り(一つ東の通り)を南下、この通りもホテルなどが軒を連ねています。「バイヨンⅠ」という有名な老舗レストラン(前回ツアーで寄った店だ!)もここにありました。(「前回の確認」が出来るとなにやら発見したようで満足します)1ブロック歩きますが、あまり人に会いません。橙の袈裟を着た坊さんが向かいを歩いているくらいです。やはりホテル街、まだツアー客が到着する時間ではないようです。もう一つの大型レストラン「ニューバイヨン」(氷川きよしか)を過ぎると、3ブロック分を一周したことになります。一帯は通して看板建築的な橙色の三角屋根を載せた、フレンチコロニアルスタイルが続いていました。
5:27、ガイドのリーさんを建物前で待ちます。3分遅れで(5:33)やってきました。「スミマセン、オクレマシタ」(少々待ちましたが、)「オッアイテー(ノープロブレムのこと)」、「これからレストランへご案内します。アプサラダンスのショーが見られ、カンボジア料理がいっぱいあります。いつもは12$ですが、今日はディスカウントで10$で食べられます」(・・なんか恩着せがましいな(つい疑ってかかる)
バイクに跨り、後ろのバーを掴みます。ここでバイクの乗り方について、(初めての時は、ドライバーに抱きつきましたが、(男同士もなんなので)・・・これまで目にした二人乗りのカップルも、ほとんどがドライバーの腰を掴むのではなく、後ろのバーを掴み、颯爽と乗っているのです。マネをしてみました。(意外にいけます。
国道6号線まで北上し、川を渡ったと思ったらまた川に沿って南下です。遠回りするな〜と考えるまでもなく、ここは「一通」でした。夕暮れの迫る中現れたのは、松明がゆれる神秘的な雰囲気のある巨大なレストランでした。(なんとなくインディー・ジョーンズ的な・・、)ドアマンも立つ車寄せを通り抜け、館の脇にある駐輪場へバイクは滑りこみました。(・・・やっぱり・・・、)彼からすれば、僕はおもてなしをしなければならないお客様のようです。→『500人食堂』(11月20日記事)参照
(食事の説明だけするとリーさんは帰ってゆきました。つづく、