アンコールの朝

やはり、「8時を1分過ぎた頃」、「オハヨウゴザイマス」とリーさんが現れた。「チェックアウトは済みましたか?」と訊くが、「あの〜フロントはどこでしょうか」(今さらですが)・・・目の前のプールバーのある食堂でした。鍵とACのリモコンを返し、精算をします。間をおかずリーさんが「今日のガイド料を」と、(?前金なの?「今払うの?」、「ハイ」(・・・昨日契約したとはいえ、いつから俺は「ツアー」に参加したのだろうか・・・、
8:10、ランデブー姿で最初の訪問地、「シェムリアップのキリングフィールド」へ向かいます。朝一番の観光地としては少々ネガティブな施設ですが、カンボジアといえば「ポル・ポト政権の粛清地」ですから、関連のものは押さえておきます。
仏教寺院の敷地内にプノンペンのキリングフィールドと同じような、サイズは小さいが慰霊塔が建っています。この地でも1975年〜79年の4年間に数千人が殺されたと云われ、この周辺から大量の人骨が見つかっています。1997年に鎮魂の意を込めて、ここに寺院を建てたと記されています。僧侶の姿も見えます。案内板の前では、韓国のツアー客がガイドの説明を受けていました。彼らが去るのを待ってたように、リーさんは「ガイド」を始めました。「コノ写真の人は、今裁判に掛けられていマス」(・・・別に説明はいいよ。・・・一通りの演説を済ませると、彼は「新たなプラン」を勧めてきた。「ワタシのふるさとへ来ませんか」である。(・・・、さらにガイド料を巻き上げようってことか?)しかしそれも悪くない。シェムリアップも二度目で一通り観ていることもあり、「ツアーでは行けない所」へ行くのも一人旅の醍醐味だ。「いいね〜」(あっさり「乗ってしまう」のである。・・・「ワタシのふるさとにもキリングフィールドがあります。ここよりもっと沢山の人が殺されています。ソフが言ってました」(数の多さは自慢じゃないと思うが、)「ワタシのお父さん、お母さんにも会って下さい。子供たちも喜びます」(「ウルルン滞在記」が浮かぶ)「ぜひ連れてって下さい」「40ドルです」、(?)「40$?!」、「ガイド料はいりませんが、車代だけお願いします」(・・・。こいつ商売うまいな〜)「そのあとは、ワタシの部屋に泊まって下さい。泊まるのも、食事もお金かかりません」・・・・(安いと云わせたいのだろうが、1泊40$みたいなものじゃん)・・・・これも体験ですか。
いよいよアンコール・ワットへ向かいます。手前の料金所で入場券(1日券20$)を買い、「夢にまで見た世界」へ近づきます。
進入路が突き当たります。\(◎o◎)/ 果てしなく広がる濠の先に・・・「5基のトウモロコシ」が見えます。ここだけ森が開けたようにパノラマ的に世界が明るいのです。(☆☆☆
(・・・やってきました。
(ちょっと勿体ぶろ。つづく、