ワットへ入場

突き当たりを左へ折れ、濠沿いを西へ進む、涼しい程爽快にバイクは風を切ります。濠の終わりに沿って右折すると、アンコールワット正面側へ回ります。右側(東方)はるか先に影絵のようになったアンコールワットの「立面図」が、5年振りにその雄姿を見せてくれました。(「足場」は見えません)8:50
参道正面向かいの駐輪場へバイクを停め、ガイドと二人で入場することになった。(ここからは一人でよいのだが・・・、)濠の前へ立つとすかさず「ガイド」が始まったのです。「アンコールワットは12世紀前半、スールヤヴァルマン2世によって建てられました。アンコールは「都市」、ワットは「寺」、だからアンコール・ワットとは「都市の寺」という意味です。一番高い塔は高さが、『65メートル』。「よくご存知ですね」、(だから二度目だってば、説明はいいよ。・・・・高いガイド料をとっているので、「仕事」をしたいのは分かりますが、、一通りの「決まり文句」を謳い終えると、バスガイドのように僕を「参道入口」へ案内するのだった。(・・・、よろしくお願いします(・・・。
入場券チェックの係員にチケットを見せ、200m程の西参道を望む正面テラスへ立ちます。(・・・・・、しばしの沈黙)じつはここからは西塔門が邪魔をして、中央祠堂(一番高い塔)は見えないのです。(中央の塔は隠されているのだ)この濠を跨ぐ橋(参道)はセンターを境に趣きを異にしています。向かって右側は修復された平らな路面、左側は未修復の乱れた状態となっています。行き帰りで歩き分けても良さそうです。(さすがに観光客で溢れています。
先程まで見えていた左右の尖塔も、参道を進むにつれて見えなくなりました。西塔門(城壁)が近づくのでそれも当たり前ですが、「建築」がせり上がるようで、不思議です。西塔門へ着きます。ここではリーさんも説明をしたくてたまらない様子ですが、『知ってます』暗がりとなった塔門の内部が「額縁」となり、そのはるか向こうに 「今までずっと隠されていた中央祠堂(尖塔)」だけが、「証明写真のように」切り取られて見えるのです。(ドラマチックです)「設計の奥義」を感じるところです。ここは皆立ち止まるので渋滞しますが、この塔門を抜けて初めて「アンコールワットらしい姿」を眼にするのです。(お〜。
午前中のため、「逆光」で「彼」は凹凸をなくしたように霞んでいましたが、変わらぬ姿で待っていてくれました。(ただいま。
(ここからもまだ「本殿」までは300m程あります。