キャピトル滞在

(ゲストハウスへ到着。
階段を上り切った正面がフロントです。笑顔のおばちゃんが迎えてくれました。「ミエン・ボントゥップ・トゥムネーテー?(部屋ありますか)」、「ゥライッ」、(今の英語だよね)「キャナイ・チェックインナウ?」、(OKという顔)「プリーズ、スィングールーム?」、「ォーライッ」料金表を見せ、どれかと訊いてくる。(・・ファン、エアコン、ホットシャワー・・・5$、6$、8$・・、)ホットシャワーAC付きで8ドル!「コレ!」と指差す。すると「204」と記された鍵を持った男が部屋を案内してくれた。
階段を上った3階だった。廊下の突き当たり、赤いカーテンと赤いタオルが眼に入る。(!!)外壁側が曲線になっていて窓からは交差点が見える。「角部屋だ」(☆☆☆!)即支払いを済ませ、(安いので急遽2日にした)チェックイン完了です。(この部屋で700円、過去多くの旅人が常宿としたこのゲストハウス、僕もようやくバックパッカーの仲間入りです。(出入りしているのも外国人ばかり)・・・「ちょっとヴィスナ君!キャピトル全然悪くないですよ。」・・・浮かれるのも良いですが、何か忘れてませんか、「お昼」。朝食もそこそこに既に2時40分。何か食べましょう。階段を下りると「トゥクトゥク」が停まっています。「ヘイ兄ちゃん、ハシシあるよ」、(・・んないるかよ!)「ノーサンキュー」と振り切って通りを南下します。一ブロックを横切り、一つ西の通りを上るが、衣料品や生地屋ばかりで食べ物屋がない。(適当はダメですね)結局「オルセーマーケット(電気街)」の向かいの角にあった食堂で、牛肉入りのブン(ビーフン)とビール(氷はいらないが)で超遅い昼食となった。
オープンカフェ風(そんなお洒落ではないが)で、街の喧騒が良く見える・・・(この、日本でいえば東京のような街が、一時的とはいえデッドタウン化したという事実が、想像もつかない程ここは活気がある・・・。)・・・なんかようやく一人でまともな食事をした気がした。
歩きついでに向かいのマーケットを冷やかし、(秋葉原みたいな店)帰り道「水」を購入し、宿へ戻った。(500ml二本で1200リエル≒27円)
バルコニーへ出てみる。実はこの建物、交差点に面した角はR(面がとってある)になっていて、フランス統治時代の名残りが感じられます。特にこの「キャピトル」のある交差点は、十字路に面する4つの建物の全ての角がRで、しかも4棟共同じスタイル(外壁の周囲をバルコニーが続くデザイン)の建物なのです。この統一された街並みは、欧州直伝の都市計画が感じられます。日本に例えると「昭和初期の銀座」や「デパートへお出かけ時代」の趣でしょうか。
建物に活気があるのは、外面に「廊下」や「庭?」があるため、「外壁に動き」が生じるからです。(眺めているだけで楽しい)夕方にもなると、さらに交通量が増し、「活気」を通り越した「戦国絵巻」のような「ヘヴィーローテーション♪」の様相を呈してきます。(騎馬隊がぶつかり合うような交差点での「駆け引き」です。信号のない十字路を「東西軍」と「南北軍」がせめぎ合いますが、不思議とどちらかが止まり、自然と譲り合いが生まれていることが分かります。この交差点にはルールがあり、いつでもそれぞれに直進は出来ますが、左折は出来ないのです。これにより、一見雑然とした人の動きも自然な流れとなっている訳です。(路面にはセンターラインも停止線もありません。(・・・、
(バルコニーが観覧席になるとは思いませんでした。