一人歩き

9:45、博物館の帰り。(喉が渇きましたね)喫茶でもと眼に入ったのは、大きなビールの看板。「LEOビア」です。「ぶどう棚の下」のようなシート屋根で覆われたカフェですが、お客は誰もいません。(まだオープン前でしょうか?)「ビアOK?」と訊き、プールサイドにあるようなビーチチェアに落ち着きます。「あの看板のビールを」と指差しで頼み、道行く人の姿を格子状の隙間から眺めます。(・・・ヴィスナ君は今日もどこかの日本人をカモにしてるかしら・・、
・・冷えたビールとつまみのソルトピーナッツが出てきました。アルコールは水分補給にはなりませんが・・旨いです。(中性脂肪UPですね、こりないやつです)・・ふと暇なときのクセで「賞味期限」を確認します。「2007.11」(・・・。)ジャスト3年前です。(・・旨い訳です)素知らぬまま最後まで飲み干します。(ゴチソウサマ)・・「ちょっとボーイさん!」(手招き、瓶を見せ)「ここ、トゥーサウザンセブン?」、「・・・、」、少し語気を強めて「ベリ、オールド!」、「・・・、」(店員さん表情が止まりました)、「ノー・ペイね。OK?」、「・・バー(はい)」僕は静かに席を立ち、店を後にしました。(無銭飲食ではありません)・・・やはりお客のいないような店は「それなり」ということですかね。(ツイてるのかいないのか、)
午後はプノンペンの中心地、セントラルマーケットへ向かいます。現地では「プサー・トゥメイ」と呼ばれ、「新市場」という意味です。巨大なドーム建築で色合いこそフレンチなクリームイエローですが、姿はまさに「難攻不落な要塞」といった趣です。中央の円形広場は、360度宝石や貴金属の店が構えていますが、周囲には「タコの足」の如く8本の廊下が放射状に伸び、生鮮食品から、衣類、電化製品、雑貨とあらゆる品が並んでいます。・・とよくガイドブックには書かれていますが、一通り眺めても「数」があるだけで、似たようなものが並び、これといった購買欲は起きないのでした。外国人観光客向けということもあり、特に安くもありません。お昼時でしたので残念だったのは、「食堂エリア」が全面改装中で「食べられなかった」ことです。(宛てがはずれました)・・・さて何食べましょうか、
「ソリア・ショッピングセンター」という大きなビルの前に、「バーガースタンド」が出ていたので、ホットドッグでもとカウンターで指差すと、「単品では販売してない」と訳分からないことをいうので断念。(・・・。)たいてい「目的地をはずす」と「ダメつづき」になるのが運命でしょうか。
モニボン通りまで出てみます。(昨日ヴィスナから逃れて歩いた通りです)・・・結局お昼は、客の出入りの良さそうだったベトナム料理店で「フォー」とビール(また、)を頂きました。(無難な選択です。ビジネスマンや、配達途中の作業員など次々と入店してきます。平日のお昼の風景でしょうか。店内から見る「通りの路面」は、白く反射して暑そうです。・・・食事時だけは「一人」ということが、物寂しさを感じるところです。(「彼ら」はやってくるでしょうか・・・。
(朝一のバスなら、そろそろ到着時間です。