戦争証跡博物館

統一会堂の次は、お決まりの「戦争証跡博物館」です。(セットメニューですね。(・・・じつはこの途中に「リセ」があるのです。今日は土曜日ですが、シエスタでしょうかカフェテリアのような広間に学生の姿があります。(よそ見などせず通り過ぎます。(・・・、
この博物館、ホーチミン最大(面積のことではない)の観光地で、街ではあまり見かけないツアー客や、各国の団体旅行者の姿を(ここだけはヨーロッパの広場か、有名人のライヴ会場にでも来たような)目の当たりにします。その多さに何処が入り口なのか分からず、何処からが会場なのかも曖昧な施設です。(カゾクノミナサンコニチワ、
それより、外に展示してある軍事車両が目を引きます。ダブルローターの大型輸送へリや、ナパーム弾の投下に使用した小型爆撃機「スカイレーダー」、ベトナム戦争の象徴とも云える(ヘリボーン作戦の)「UH-1」ヘリコプター等々、「敵国の兵機」が並びます。(まさしく軍事博物館です。内部は有名な水族館の如く「人を見に来たようなもの」ですが。ここの人気部屋は、「レクイエム(報道写真室)」で、各国の従軍記者の撮った「ベトナム戦争」が絵画作品となって展示されています。有名な沢田教一氏の「安全への逃避」(ピューリッツァー賞)も巨大に伸ばされ額に納まります。(ガラス入りのため、蛍光灯や対面が映り込み、展示としてはお粗末ではあったが)本物に会えたという達成感を殺ぐことはありませんでした。(ここまで来ました。
その他にも、臨場感溢れる現場の「生々しい瞬間」が数多く館内を飾り、部屋の隅には美しいブルーのアオザイ姿のスタッフも佇んでいました。(・・何処見てんの
枯葉剤の影響による結果の姿」も展示され、戦争による負の記録を今に伝えています。(アメリカの作る「ベトナム戦争映画」では真実を伝えていないことを感じますし、近代の戦争では最も悲惨な現場となったことを改めて知ることとなしました。(しばらく身体が止まります。
(「人々を寄せ付けるもの」がここにはあるのでした。