ベンタイン市場

15:00、「見学」を終え、全てのミッション完了です。空港行きのバスはベンタイン市場前のバスターミナルから出ますので、ここから約1km、最後の行程として市場まで歩きます。
統一会堂と文化公園の間を貫く緑豊かな並木道を進むこと20分、「初日豪雨に見舞われた今回のスタート地点」に帰ってきました。(・・・雨思い出します)高々1週間ほど前のことですが、既に昔のことのような、懐かしい世界となっていました。そのノスタルジックさの所以は、この建物、20世紀初頭(フランス統治時代)の建築で、市場と結びつかないクラシカルな姿をしているためかもしれません。(白い時計台がある。(旅人よ大志をいだけか?
ここはプノンペンのセントラルマーケットと並ぶ、ホーチミン最大のマーケットです。ベトナムの旅番組などでは最初に訪れるところで、買い物の交渉シーンなどがよく映し出されます。しかし買い物客の大半が外国人観光客となった昨今、価格は非常に高く、「ベトナムならではの買い物」とはいきません。しかも通路は狭く、ドンキホーテ並の密度の高い渋滞陳列のため、「洗車機に入ったような」圧迫感で、品定めなどのする「間」が生まれず、購買欲など起きてこないのです。また、面積は広いが似たようなものが多く、「生鮮食品から衣料、雑貨まで何でも揃うとの歩き方のふれこみ」とは裏腹に、「買いたくなる物」は全くありませんでした。(やはり観光土産品店で、バックパッカーには用のないところでした。(・・・これで全て終わりです。(というより予算が尽きています。
バスターミナルへ移動し、(といっても建物ではなく)そこはとてつもなく広いバス停で、観光地の駐車場のようにバスが無数に並んでいます。空港行きのバスを探しますが、はたして何処でしょう。「152番」が空港行きなのですが、そのような番号のバスは見当たりません。「空港に着いたときのように目の前のバスに乗ればよい」という訳にはいきません。結局分からず、唯一あるチケット売り場のような待合へ行き、係員らしき男に「152番の乗り場はどこか」(英語まじりの現地語で)と訊いたのです。(これもミッションですね。
「そこだ」(のような言葉)で指さされたところで待ちます。夕刻のためかターミナル周辺は利用客でごった返し、バスラッシュの中人々は目的のバスが来ると群がるように止まるのを待たずに飛び乗るのです。(・・・。)何度もそんな「他のバス」をやり過ごし、やっと152番が来たときは、さすがに「やっと帰れる」と安堵な気分になりました。
(行きも帰りも「気忙しい」ベンタイン市場でした。