監理者と管理者

今までそれほど「監理」に目を配らなくても、「建築工事標準仕様書」(=建築工事の標準的な施工方法を記した本)に沿った良心的な工事が行われていたのは、たまたま運が良かったのだろうか。だから工事監理者(設計者)が指示をしなくても、一般的な施工方法に関しては「施工者任せ」で良かった。しかし、まさかそうはいかない「施工業者」(以下施工者)がいることに、今さらながら知ることとなったのである。(・・・。)
「目が届かなかった」(逐一全てを確認する訳ではないので)ゆえに、「不正確な工事」をしていることを検査員(確認検査機関)に指摘されるまで判らなかったのだ。(・・・また胃が痛い、、己の「不正確な目」を知ることにもなったのだが、いかにこれまでの施工者が「優秀」であったかが痛いほど分かったのである。(当たり前のことが当たり前でないことに・・・、
しかし「現場の出来」は施工者の仕様能力とはいえ、検査員からすれば、「監理者の責任」を問うのである。(監督責任?)「ちょっと待った!」・・・現場を監督するのは「工事管理者」であり、これは「施工会社の人間が工事の仕様を管理する」のです。「造り方を指導する」のは「設計者(監理者)」ではないのです。検査員さん、そこのところを取り違えないで下さいよ。
・・・現場監督(工事管理者)がいない現場(施工者)の仕事は、リスクが大きいという事ですね。
(監理者と管理者の違いを説明するにはまだまだ長いこと時間がかかりそうです。(また別の席で