「かんり」違い

・・・やはり、監理(さらかん)と管理(たけかん)を混同している方が多いのである。(・・・、
「工事監理者」とは、通常「設計者」と同一人が行うことが多いが、この「監理」とは、「工事が設計図書の通りに行われているかの確認」を行う作業であるので、基本的には「法規」に絡んだ事柄を設計図面と照らし合わせて行う業務である。
一方「工事管理者」とは、施工会社に所属した「施工管理技士」という資格を持った人のことで、通常「現場監督」と呼ばれる人のことである。「管理」とはこの現場監督が行う、「生産業務(施工)」が正しく行われているかを「指導・確認」する業務のことである。すなわち、「工事の方法」、例えば「耐力壁はJIS構造用合板を使用し、N50釘を15cm間隔で、釘頭がわずかに減り込む程度の圧力で打ち込む」といったような「技術的基準」を指導するのは、「監理者」ではなく、「管理者」なのである。(この技術的指導まで「監理者の仕事」と思いこんでいる輩がじつに多いことには参った。(「工事の技術的不出来」は「監理者(設計者)」の責任ではないのです。そもそも「現場監督(工事管理者)」を置かずに工事を行っている現場(会社)が悪いのです。(監理者に「管理」をさせるな!
(それでも「全く責任がない」とも云えないのが痛いところです。(・・・、