「自由死刑」を読んだ

思春期以後で最も自殺と縁が深い世代は40代で、死因の一位を自殺が占めているという。その「中年男性」の精神上の危機管理を図るため、「来週の金曜日に死ぬと決めた男」の一週間を描いた作品である。
あと一週間しか生きられないとしたら、あなたはどう過ごすか?(自身の口座には百万円程あるとして)よく「地球滅亡の日」などでも「if」として問われる問題でもあるが、以外と真面目に考えたことは少ない案件である。・・・多分に中年男性がやりそうなのは「酒池肉林」でしょうか?豪奢な食事を飽食するとか、初恋の人に会ってみようとか、好きなタレントやアイドルに金で話をつけるとか、何か目立つことをしてやろうかなど、様々な欲望や虚栄心が交錯するという。通常、人は己の死後のことは考えないが、それが間近に迫ると「自分の存在しない未来」に思いを馳せたり、意外や臓器提供の意思表示をしたりと、それまででは想定外の己の行動を知ることにもなる。そして「酒池肉林」は直ぐに疲れることも知るのである。
「自由死刑」を宣告された男の長〜い一週間の物語でした。(なかなか都合のよいお話だが、、
(「〜意思表示カード」くらいは携帯してますが、、