「BOOK3」

1Q84ようやく読み終えました。(・・・いつの本?)
渋滞が進まず、「青豆」が首都高三号線上り車線上でタクシーを降りたのは、はるか昔のような・・・。(たしかBOOK1を読み終えたのは、昨年の9月6日でしたか・・・。
物語りは4月から始まり、12月までの9ヶ月間の「世界(とき)」が描かれているので、ほぼ同じ時間経過で読み終えたことになる。意図した訳ではないが、主人公が「1Q84年」という異次元の世界に入り込んでしまった時間を共有したような、季節は異なるがそんな速度的背景までリンクさせた読本となった。村上流の心の動きと身体の変化を活字に表現する人間描写と、なんの躊躇もなく叩き出されるアダルティックなアペレイションは、読者を臨場させ、血の動きまでも操作させるような、体感フィクションである。山梨の教団施設も登場し、既視感の強さがドキュメンタリー的味わいにもなっている。白夜行などと並ぶ「二人の絆物語」は、憧れと夢のある(少々羨ましい)テーマであり、ついつい応援してしまう娯楽でもある。(・・・あの人は今どこで何をしているのかな〜なんてね。(BOOK4ありそうですね。
(しかし・・・高校生には少々刺激のつよい物語りですかねww