ヴィクトリアケーキの感想

次の作業までの暇つぶしのような、目的でないものを意味もなく手にとるように、理由もないまま読み始めてしまいました。(少しくどい表現・・)でもそんな曖昧なスタンスで取り掛かっても素直に世界に入っていける、程よいイントロがそこにはありました。香りまでしそうなスイーツの表現と、食器の音までしそうな二人のいる空間がヴィジュアルとして想像出来てしまえそうなのです。
また、あえて硬い言葉で聞かせるのは、H君の「心理的余裕さ」を読者側にちらつかせているのかもしれませんね。他として、少しインテリを気取る男というキャラ設定にしているのかは分かりませんが(それはないと思うが、、
自分も活字を書き出すとつい「硬い表現(専門用語的感覚)」を使いたくなってしまうので分かりますが、他人の作品を読んで改めて「書くと読むでは受け方が違う」ことを感じた次第です。いずれも創造力豊かな将来性を感じる作品で、ただただ感銘(ほらすぐ熟語を使いたがる、)を受けるばかりです。(という訳です。
(ごちそうさまでした。・・・もう一杯アッサムを頂けますか、