石庭の次は・・

龍安寺のもう一つの地は「つくばい」です。「吾唯足知(われただたるをしる)」禅の格言を図案化したもので、僕の一番好きな言葉であるゆえ、ここも一つの折り返し地点と位置づけていました。
午前も終わる頃鏡容池をゆっくりと周り、京の目的であったこの地を後にしました。

次はバスで一区間金閣寺です。(歩ける距離ではありましたが、相変わらず寒さとバックパック姿のため・・)の前に「お昼」ということで、金閣の前にある「錦鶴(きんかく)」という京料理バイキングを予定していましたが、その手前にあった「いただき」なる洋食店の「揚げ出し豆腐ハンバーグ」に魅かれ、あっさり京の味を捨ててしまいました。(疲労には肉気です・・

金閣寺」は近年の再建で、建築的には特に魅かれる建物ではありませんが、物語りの背景として「金閣寺」や「金閣炎上」など人を倒錯させてしまう芸術性や、現実の事件の舞台として文学的に興味がありました。(以前よりくすみが消え見世物的ではありますが、純粋に美しいと思いました。また池を前にした撮影地での観光客はほとんど外国の方ばかりで、厳寒の時期でもやはり京の一大メッカであることには変わりないようです。「建築的」には雨樋(雨落し)のつくりは興味深く、雨天の来院もお薦めです。