フィレンツェに泊まる。

今宵の宿は三ノ宮駅から程近い「モントレ神戸」です。
ここも「建築視察」としての選択ですが、このホテルまさに「イタリア」です。石畳の路地を入るとそこは中世の修道院を彷彿させる仄暗い空間と、少なからず空気の重さと湿気た香りを感じる重厚な壁に囲まれています。
建物はパティオを囲んだメディチ家の宮殿を思わせる「ロの字型」プランで、各階の廊下が中庭を見下ろしています。ディテールもうれしくなる程デザインが注がれ、床のモザイク、天井のドーム、照明器具、エレベーターゲージ(矢印の動くやつ)、建具、トイレのタイルなどどれをとっても「修道院風」の無骨な古き良きスタイルで統一されています。(フィレンツェにでも宿泊している趣です。しかもオフシーズンだったことが幸い(なのか?)し、シングルを予約していたのに「前室付きのメゾネット型のツインルーム」を用意してくれました。ソファのある前室、スティール格子の階段を上がるとそこは広い寝室でベッドが二つ並んでいました。(当たり前です、、)重厚な柄のカーテンも違和感なくインテリアを踏襲していました。

明るいパティオ・・往時の邸宅スタイルです。

この矢印の動きがいいが、何か恐ろしげ・・
入るの怖いね。

・・良い部屋なのですが、一人では全く持って寂しくなるばかりです。