ローコストなら・・

デザインやセンスは日頃の己の生活環境が水平投影されるような上空から降りてくるもの?
つまりローコストやスローライフな生活スタイルの中に「それをデザインする器」が宿ると考えています。そもそもデザインとは「無いもの」から創り出す事を云うのだから、高価で姿の良いものを使うのではなく、限られた材料でスマートに仕上げることこそモノづくりの醍醐味があると思うのです。有史以来芸術家は下層社会に生きていましたし、物欲を無くしてこそ美をつくり出す能力が備わったのではないでしょうか。また職人は金儲けが苦手とされますが、それは物欲が乏しいことから「獲る能力」は欠けるのです。仕事とは「他人のため」の行いですからデザインすることは「喜捨」という言葉に似ています。喜捨とは見返りを求めずに与えることです。(クライアントにデザインを与えることは至高の喜びである訳です。予算が足りなければ「工事」にも施しをします。
(コストを抑えたいときは「スローな設計者」に依頼して下さい。・・・ルビーのリングは許して下さいね。貧しいインドの長老に指示されたものですから・・