粗探し・・

先日の「むかし僕が死んだ家」だが、本格的館ものに付き物の「平面図」の添付はない。
物語りのほとんどがこの家の中で進行するゆえ、部屋の情景描写はそれなりに描かれているのだが、いくら読み返しても平面図がまとまらない。部屋を移動する際の右や左との記述から、作者は手元の平面図をもとに移動描写をしているのか思うのだが・・。
主人公らがこの家に到着した際、外観を次のように描写している。「建物の左端が、少し奥まっており、手前が奥行きのあるポーチとなっていた。ポーチの先に壁と同じ灰色をした扉があり、その左側一メートルほどの部分は扉よりも少し出っ張っている。扉の上や横を見たが、表札は見当たらなかった」とある。これは建物の玄関部分の描写ではないだろうか。しかしその先、今度は建物内部から玄関部分を次のように描いている。「つまり玄関側から見ると、ホールの左右にドアがあり、正面に壺ということになる」これは玄関ホールの両側に横の部屋へ通じるドアがあることの表現だが、先程の外観の表現では玄関は建物の左隅とある。しかし玄関の内部表現には両側に部屋があるように記されている。(建物の隅ではない?)これはどういうことなのか・・。
(本文では説明しきれない複雑な平面なのだろうか・・それとも、