住まうを楽しく・・

家を建てるとき(最近は家を買うと云う方多いが)、何を一番ネタにして事を進めるのだろうか。土地の事、予算の事、洋風、和風などという建物姿の事、子供部屋などの間取りの事、それ以前にどこに頼むかを先に考えてしまう等、大概が持つのは頭に浮かぶ新しい生活の器だが、ほとんど場合それ以前の生活起点が移動するだけで、男性の場合など寝る部屋が新しくなった程度かもしれない。しかし震災後は残業を減らし、早く帰宅する人が増えたようで、家で家族と過ごす時間を大切にするという本来の家での住まい方が見えてきたのは、復興がもたらした良い結果ではないだろうか。
そうなってくると、これまでの帰ったら寝るだけ、子供は個室で勉強してろという高度経済成長期の頃から変わっていない、個室を並べただけの現在の家もそろそろ改革するべきではと思うのだが・・。
住まいは子を持つと持ちたくなるというのが、家づくりのきっかけの大半を占めると聞く。子供を主に家での生活を考えるのなら、個室を与えるだけではそれは育児放棄と変わらない。小さくても家の中を冒険できるような、家そのものが遊びの場となり、家族みんなが家に居たくなるような住まいを考えたいもの。
平面的な間取りや、断熱仕様だけ次世代にするような売り手仕様の家からはそろそろ家出したほうが良いです。
(楽しく住まう家。そのような家は売ってはいないのです。