断面で考える・・

家づくりというととかく間取りを考えてしまいますが、間取りという二次元の決め事をする前に、高さ方向で住まいを考えると結果面白いプランが生まれることがあります。高さ方向を考えるという事はつまり、「断面」を考える事で、住まいの中での人の行動や、頭上の距離、上階までの距離、部屋の容積や、家全体の高さなどで、空間のヴォリュームを把握するための手段になります。床が平らだからすなわち天井も平らにする必要もなく、標準的な家の天井高さが2.4mだからといってそれに従う事もない訳です。自分が家でどんな生活をするか、またどんな空間が必要かを「高さ方向」から割り出すのも良いと思います。具体的に例を挙げるとすれば、極端に天井の高い平屋とか、二階建てにならない二層建てとか、中二階や半地下のある家とか、スキップフロアや階段フロアなど、断面から先に家を考えるととても余暇的で趣味的な賢い住まいが出来上がります。(これぞスマートホーム。「スマホか?」)
家の断面を計画すると自ずとそれに見合う適当な間取りが派生してくるものです。(・・形を優先して強引に間取りを押し込めることも少なからず・・それもまた良し。家づくりの手段の一つには違いません。

(「断面」を考えるため、モデルをつくり検討する。・・・姿が見えてきた・・。