改革路線

近頃の都心の売れ筋中古マンションは半端でなく改造されたリノヴェーション物件が多い。リフォームやリモデルなどと呼んでは申し訳ない程の革新的なリニューアル物件である。「ビフォー・アフター」ではないが、躯体や外殻のみ残しての全面改修で、しかも部屋ごとにターゲットを絞った超個性的なデザインを踏襲したインテリアが多い。もはや多数派が売れ筋の時代ではない。(地方の建売は相変わらず凡庸でないと売れないのが残念)
すでに居室という定義を超えた空間を好む輩が増えてきたと云える。(いいね!)素材や色などこれまでの常識の範囲を逸脱した仕上げを始め、食べるや寝る、くつろぐという居住以外の専用空間を住まいに取り入れてしまうことこそ、これからの個人を尊重したデザインであると考えます。
人は本来どこにでも住める訳で、国の経済戦略や似非エコに騙されてやみくもに仕様性能を上げた不経済なスマート建築より、住み手個人のために造ったオリジナルの癒し空間こそ本来の住まいと呼べるのではないだろうか。(数値的な快適という無菌状態のような空間が本当に人のためなのだろうか。暑さ寒さを理解することで暑さ寒さに強くなる。違うのだろうか・・。(・・また脱線、
(異空間派はまだまだ異端なのか・・