インテリア絵画へシフト

最近「絵」が変わりつつある。
これまで僕の絵は「写実派」に属するというか見たままを細かくリアルに描いていた。ところが最近写真のように描いた絵に「絵」としての魅力を感じなくなってしまった。つまり、描きたかった絵の姿に気づくのにずいぶん時間がかかった訳であるが、理由は他にもある。描く時間だ。一つ仕上げるのに一月以上もかかっていたのでは趣味にもならない。数も稼げない。だいたい写真の如く仕上げるなら写真で良いはず。これまでは表現方法の技術力に絵の価値を求めていたように思うが、どうもそうではない事に今更ながら悟ったのです。
思い起こせば旅先のホテルの客室に飾ってある「意味のない絵」に魅力を感じたことも既にきっかけではあったのかも。それは部屋のインテリアの一部であり、ルームファッションとしてコーディネートされるべき仕上げ材の一つになっていました。(今一つよく分かりませんが・・
僕の描きたかった絵はこれでした。描きたいものを流儀なく自由に描く。空間を構成する素材の一部としてインテリアにもなる「絵そのもは自己主張しない絵」なのでした。
今後は空間をワンランク上質にするインテリアコーディネイトとして、絵を描きたいと思います。

螺旋/OPERA&ROSE B3イラストボード/ガッシュ
(十分自己主張してるような・・