盆支度

曲りならず田舎の旧家に属する実家では、今年春先に祖母が亡くなったゆえに、この夏は新盆を迎えることとなった。「にいぼん」とか「おしんぼん」などと聞くといかにもな田舎の響きだが、(田舎だろ)子供の頃は何のことかよく分からなかった。家では既に指針が組まれ、久し振りのホストイベントとして準備に入った。伯父や叔母夫婦など親族一同が会するため、会場設営から昼席の計画や買い物と、普段の正月以上の支度がかかります。祖母の部屋には祭壇をつくり、仏壇から仏具を移動します。昼席には普段使われていない和室を使うため、まずは大掃除からなのでした。(・・。)しかしなぜか頭を悩ますのが席の配置らしく、寄せ集めの座卓をちぐはぐに並べては各人の位置を検討していました。(微妙な気兼ねのある関係らしい)飲み物の準備、献立の計画、引き物の手配。なにやらお祭りです。(他人事かよ)・・ハイ、ハイ、お手伝いお手伝い。
(窓からは夕立の匂いがしてきました・・。本番は3日後にやってきます。