近いところへ頼むのも・・

家を建てる(設計する)となると様々な夢や希望、趣味や好みなどあらゆる事を決めてゆく作業が発生します。しかもほとんどの場合一人の家ではないので、各自の好みが交錯します。設計とは、この様々な夢を一つのまとまった姿に固めてゆく作業と云えます。ところがいざ考え始めてみると、意外やどんなものが好きだったのか、何をイメージしていたのかなど、好きなデザインが出てこないという事が起きます。白紙からつくるというものづくりの難しさです。設計は土地の法的な制約、間取りや姿形、構造や設備、内外装の仕上げなど様々な決め事をまとめてゆく作業なので、一宿一飯で出来ることではありません。意思や気持ちがまとまるまで、ある程度時間を要するものです。(時間の経過とともに案が元に戻ること多々です)この施主と設計者との往復作業を効率よく行うには「近い」ことは利点の一つです。日を問わず深夜でも気軽に会って相談できるからです。今は通信でのやりとりがほとんどですが、リアルな意思の疎通は相対で行うに勝るものはありません。しっかりと好みを反映した住まいを建てるなら、自ら設計に参加してつくりましょう。また依頼先が未定なら近場の設計事務所の扉を叩いてみることをオススメします。
(近場建築設計事務所代表