ここのところ・・

東野圭吾ばかり。
「容疑者Xの献身」
映画化もされ、直木賞までとったあまりにも有名な作品ですが・・未読でした。想いを寄せる隣室の母娘が起こしてしまった殺人を、純愛的に身代わりになる男の物語り。数学者である彼の天才的処理により、母娘は「黒ではないが程よい容疑者」となるのだが・・。探偵ガリレオシリーズ初の長編もので、事件はCSI(科学捜査班)の如く一人の天才物理学者によって解析的に解明してゆく。この湯川が同級生として近くにいたことが彼にとって不幸であった。
母娘を容疑者にしない完全な方法がここに描かれている。環境設定が出来過ぎの感は否めないが、現実にこの環境で犯行が行われればまず解明は難しい程の術には驚かされた。

容疑者Xの献身 (文春文庫)

容疑者Xの献身 (文春文庫)

そんな中図書の返却に行くと、なぜか東野圭吾の文庫の書架が、このガリレオシリーズを中心に軒並み姿を消していた。(貸出し中?)なぜ他人が次作を借りる頃を見計らって先に借りるのだ。なぜ皆さん急に東野圭吾を読みたがるのだ。(お前もだろ・・、)てな訳で東野圭吾を諦めて他者の作品を借りてきた訳ですが、昨日から秋の花粉症を患いまして(原因は今月からまたジョグを始めたからでしょう)・・鼻から眉間にかけて熱を持ったように不快極まりなく、秋の夜長を心地よく読書という訳にも参りません。しかし・・モニタに向かう業務で目を酷使する割には、活字を読まないと落ち着かない性質でして・・。
(活字はアレルギーの緩和剤にはなりませんかね・・