風通しの良い家と

はやはり十分な南北通風がとれている家と云えます。一年を通して感じるのは北風と南側からの風が多く、山梨の場合、南西の風が地域風(卓越風)と云われています。日射の強い東西面の開口部を減らし、南北を開けることで風を導きます。また、無風状態でも北と南の温度差によって空気が動くことで行われる自然換気も、南北通風を補ってくれます。さらに東西面に当る風は、開閉式の窓を開けることにより、窓に斜めの風を当てることで導くことが出来ます。(間接通風)すると風通しの良い家は自ずと建物のカタチが決まってくる訳です。屋根は片流れが棟のない分抵抗が少なく、姿的にも通風に向いています。勾配をどちらにするかは好き好きですが、太陽光発電パネルを載せるなら当然南勾配です。積雪時も早く解けます。ただ雨樋が目前に設置されるなど、後ろ向き感は否めません。見た目の顔の良いのは北勾配でしょうか。いずれも単純な箱型にすることは耐震的にも経済的にもプラスになる訳です。しかも風通しの良い家は同じ面積でも広く感じる家になっているはずです。
ビフォーアフターの如く 空間の魔術師 なんてことは云いませんが・・。