ベル・エスパニカに決定

今月4日に現調(現場の調査&測量)した物件(店舗前にポーチ〔屋根と壁〕を付ける小規模の工事だが・・)。9日目にして工務店3社へ見積もり依頼へと漕ぎつけた。見積もりを依頼するということは、設計を上げて数量を拾い内訳をまとめることで、実質1週間の工期でした。(突貫設計?)師走へ入ってから年明け5日に着工したいというのは、以前お蔵の改修工事を請けた際とほぼ同じ速度の業務です。その物件も本件の接する新設道路の延長線上にあり(距離にして数百メートル、どちらも南側)、何やら因縁を覚えます。あとは暮れまでに各社の見積もり上がりを待つばかりです。(決定は大晦日だったりして・・
プランを決定づけたのは、欧風スタイルの壁とスパニッシュ瓦です。特に瓦はレンガ色をした素焼きのもので、一枚一枚色柄が異なりランダムに葺くと、欧州の田舎風な趣きのある仕上がりになります。模型にて再度提案したためイメージをつかんで頂けたようです。数あるスパニッシュ瓦の中から今回使用するのは、昨年やはり店舗設計に使用したものと同じ丸栄陶業のベル・エスパニカです。S型の規格品ですが本場ものの斑のあるタイプです。そのままでもランダムな風合いの屋根になりますが、二種の製品色を半々に混ぜて使用するとさらに南欧化(欧米化は古い)した仕上がりになります。(いい感じです!)屋根形状に合わせて切断しても、中まで同じ色なので気になりません。切りっ放しもまた無骨な感じで、それもまた本場感があります。壁もまたコテむらを残した左官仕上げですので、瓦といい勝負になると思います。
(アンダルシア建築設計事務所