蓮華のアーサナ

インドと云えばヨーガ。「アーサナ」とはヨーガの「ポーズ」のことで、『呼吸から始めて「形」をつくり、呼吸しながら元へ戻す一連の動き』のことである。
その数あるアーサナの中で、「冥想」の基本であるスタイルに「蓮華(パドマ)」がある。(基本といってもかなりキツイ部類に入るが)この「形」は僧の行う「座禅」に似ていて、両足を交互に腿に深く載せ、足裏を天に向ける。この組んで上向きになった足の裏の形が「蓮の花」に似ているところからこう呼ばれている。典型的な「冥想」スタイルで、よくガートの上の高台などで、真似事をしている日本人バックパッカーの姿もある。(ガンジスの名勝の一つ)もちろん蓮の花は釈迦の座する台として、仏教の説く極楽浄土を表した偶像の一つでもあるので、最もインドの姿らしい「形」である。
この「蓮華座」とも呼ばれる坐法の中で最も馴染みが深く、仏像(坐像)で見かける姿は、不動(精神統一)の状態が得られやすい冥想坐法の代表技である。
身体的な効果としては、両脚の全ての筋肉、靭帯、腰筋、背筋、腹筋が強化され、太腿の付け根で血液が妨げられて、上半身に血液が行き渡り、内臓器官の機能が活性化し、脊髄が直立するので、全神経、ホルモン系の機能の調和が保たれる。また精神力を柔軟に強化し、集中力、持続力を養い、判断力、決断力を高めると云われている。(ちょっと欲張りだが、、(ヨーガの世界では、細い人は不健康といいますので、一つ「蓮華」始めてみますか?
(よい名前ですね・・。