「手食」

手づかみで食事をすることを日本語では「手食(てしょく)」というらしい。(国語辞典にはないが、「手職(手先でする作業)」からきていると思われる)
日本の食事マナーでは、行儀が悪いとされる作法も、グローバルな規模では地球人の1/4から1/5は食事を手でとっていると云われる。一番思い浮かぶのは「インド」だが、「カリー」という日本のカレーライスより液体に近く、米もダンスのように「パラパラ」していて、「手でつかむ」にはおよそ適しているとは云えない代物を上手に食べている。面白半分で真似をしてみようと思うが、日本のレストランでは少なからず勇気がいる。そんな訳でカレーを手で食べるために「インドへ食事に行く」という輩が存在するくらいだ。自然に手で食べたくなるから不思議である。(周り中手で食べているから当然といえば当然なのだが)これが以外と旨いのだ。手で食べると、指にも味覚があるのではないかと思うようになる。「食(触)感を楽しむ」ということか。温度や柔らかさなど、食べる前に食材の状態を知ることが出来るということや、指が汚れた分、手や口を舐めて洗うため、虫歯になり難いなど、利点も多い。(なかなか「本場」のように華麗には食べられませんが、、
(3本の指でカレーをすくってご飯にかけ、混ぜながら食べる。この感触はなかなかです。